高校野球の沖縄大会、無観客で調整 部員らは「スタンド応援可」


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 沖縄県高校野球連盟は、中止となった全国高校野球選手権沖縄大会の代替大会を無観客試合で開催する方向で調整を進めている。関係者によると、27日に日本高野連が発表した代替大会は無観客を原則とするとの方針に準じた格好で、6月上旬までに大会要項を取りまとめ各校に通達する予定だ。

 ベンチに入れなかった球児については「スタンドでの応援も可能とする」としている。大会要項の最終調整のため、理事会の次回開催を模索している。

 日本高野連と朝日新聞社が財政支援を行うことも表明しており、県高野連の関係者は「大会運営費に充てられることになるだろう」と語った。

 沖縄は全国で唯一、今年の春季大会が開催された。準決勝以降は打ち切りとなったが、県内3会場で計55試合が行われた。例年は入場料などを原資に大会運営費がまかなわれるが、無観客だったため、県高野連の従来予算や積立金を切り崩しての開催となった。代替大会も春季大会に続き無観客となった場合、運営費などの課題が理事からは上がっていた。代替大会はトーナメント方式で7月4日に開幕し、土日に試合を進め、決勝戦は8月上旬の予定となっている。