アマミトゲネズミ剥製や五輪ブレザーも 県立博物館が新収蔵展


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奄美大島の固有種アマミトゲネズミの剥製

 県立博物館・美術館の博物館企画展「新収蔵品展―令和元年度収蔵資料」が那覇市おもろまちの同館で6月21日まで開かれている。貴重なアマミトゲネズミの剥製や骨格など2019年度に寄贈や購入、移管、修理などで新たに収蔵した資料約250点を展示している。

 生物部門で展示されているアマミトゲネズミは、奄美大島のみに生息する固有種。種の保存法で捕獲が禁止されているため、標本はめったに手に入らないという。今回は、環境省から研究・教育普及の目的で特別に同館が譲り受けた。

近代五種の日本代表としてソウル五輪に出場した県出身の泉川寛晃氏の選手用ブレザーやユニホームなどを紹介している歴史部門の展示=那覇市おもろまちの県立博物館・美術館

 歴史部門では、1988年のソウル五輪に近代五種の日本代表として出場した石川市(現・うるま市)生まれの泉川寛晃氏の選手用ブレザーやパンツ、ネクタイなどのユニホーム一式を展示している。

 琉球国王が尚育王に代替わりしたことを江戸幕府の将軍・徳川家斉に報告するため、1832年に琉球から江戸へ派遣された使節団の正使・豊見城王子の肖像画なども展示されている。

 観覧料は一般500円、高校生・大学生300円、中学生以下無料。月曜日は休館となっている。