全戦没者追悼式は平和祈念公園広場で 玉城知事、国立墓苑開催を見直し 参加も200人規模に


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定例記者会見で慰霊の日の追悼式などについて説明する玉城デニー知事=29日午前、県庁

 玉城デニー知事は29日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、規模を縮小して国立沖縄戦没者墓苑で開催するとしていた「慰霊の日」の沖縄全戦没者追悼式について見直す方針を示した。県内の感染状況が落ち着いていることを理由に、開催場所を例年通りの平和祈念公園の広場に戻し、規模を200人以下の参加に変更する。安倍晋三首相ら政府関係者の招待は引き続き見送る。

 玉城知事は15日、今年の追悼式は新型コロナの拡大防止と参列者の健康安全を踏まえ、知事や遺族代表ら16人の参列に絞り、戦没者墓苑で開催すると発表していた。

 一方、会場を国立の戦没者墓苑としたことに、沖縄戦の研究者らからは住民の犠牲を「殉国死」として追認することにつながると異論が上がっていた。