那覇大綱挽、中止の公算大きく 幹事会で困難視 6月後半決定


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昨年の「那覇大綱挽」=2019年10月13日、那覇市久茂地

 10月に予定される「那覇大綱挽(ひき)まつり」の実行委員会(会長・城間幹子那覇市長)の幹事会が29日、開かれた。出席者によると、各幹事団体とも最終的な意思決定はしていないが、新型コロナウイルス感染防止の観点から開催は困難との意見が相次いだ。幹事会での意見を持ち帰り、6月第3週に予定される実行委の会合で正式に中止が決まる見通し。

 幹事は那覇大綱挽保存会、那覇市、市観光協会、琉球放送。10月11日に予定されるメインイベントの大綱挽について、主管する同保存会は中止する方向で検討している。10日予定のパレードを主管する観光協会も開催を困難視。9~11日または10~11日予定のRBC市民フェスティバルを主管する琉球放送の担当者も「かなりハードルが高い」と話した。

 中止が正式に決まれば、戦後の那覇大綱挽では、昭和天皇が重体となり開催を自粛した1988年以来、2回目の中止となる。