県議選で初の週末 雨にも負けず、政策熱弁


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 29日に告示された6月7日投開票の第13回沖縄県議会議員選挙は30日、選挙期間中初の週末を迎えた。新型コロナウイルスの影響下で幕を開けた今回の選挙戦。各陣営とも感染防止に注意を払いながら、人通りの多い道路や主要交差点などで街頭演説に立ち、熱心に支持を求めていた。30日には無投票となった選挙区以外で期日前投票も始まり、新型コロナ対策がなされた投票所で、有権者たちが1票を投じていた。

集まった支持者らと拳を合わせてスキンシップを図る候補者=30日午後、本島南部(画像の一部を加工しています)

 この日の県内の天気は曇りで、時折大きな雨粒が落ちる場面もあったが、候補者の演説場所には有権者が集まり、真剣なまなざしで訴えに耳を傾けていた。

 県議選は2018年に就任した玉城デニー知事の中間評価にも位置付けられ、選挙後の与野党の勢力比に注目が集まる。

 本島南部の大型ショッピングセンター近くでは、複数の与党候補者が合同で演説会を開いた。候補者は辺野古新基地建設の阻止や社会保障の充実などの政策を訴え、「全員の勝利を目指して一緒に頑張ろう」と有権者に呼び掛けた。

 本島中部では野党候補が交差点などに立ち、雨が降りしきる中でドライバーらに支持を呼び掛けた。地域の交通問題や子どもの貧困問題の解決に向けた政策を語り、新型コロナ対策では「今の県政の経済対策は不十分だ」と訴えた。

 定数48の今県議選には13選挙区で計64人が立候補したが、うるま市区、浦添市区、名護市区、石垣市区の4選挙区は無投票で12人の当選が決まった。残る9選挙区で36議席を52人が争っている。(’20県議選取材班)

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