「候補者がどんな人が見えた」 選挙アプリ「りゅうVOTE」を沖大生が体験


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りゅうVOTEを体験した沖縄大学の(左から)外間安司さん、鹿川裕生さん、新垣良友さん=1日、那覇市の沖縄大学(テレビ電話の画面より)

 7日投開票の県議選に向け、特に若者に関心を持ってもらおうと琉球新報と琉球大学が共同で開発したボートマッチアプリ「りゅうVOTE」を1日、那覇市の沖縄大学の学生に体験してもらった。「“政治初心者”には難しい」と戸惑う設問もありつつ「大まかでも候補者がどんな人か見えて投票に行きたくなった」と語った。

 協力してくれたのは経法商学部・島袋隆志教授のゼミで学ぶ4年生の鹿川裕生さん(21)、新垣良友さん(21)、外間安司さん(22)。

 外間さんはどの候補者が何をしようとしているのか分からず、これまで選挙に「関心を持てなかった」という。

 鹿川さんが初めて投票したのは高3だった18歳。高校で公約を取り上げる授業を受けて自分の考えに近い候補者を選ぶことができた。しかしその後の市町村議会選挙では候補者の政策も分からず「この状態で投票するのは無責任」と見送った。身近な議会になるほど情報がなく、関心を持ちにくいというのが3人に共通した認識だ。

 りゅうVOTEで自分の回答との一致度が表れることで「大まかでも候補者の人となりが見えた」と3人。新垣さんは「奨学金など気になるテーマについて考えを知ることができるのは便利」と話す。ただ3人にとって今一番の関心事はコロナ禍で滞る就職活動だ。「学生のことをどれだけ考えてくれるのか見ていきたい」とりゅうVOTEを超えて候補者に鋭い目を向けた。

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