中城村長に4選、浜田京介氏に聞く 「土地利用の選択肢広げる」「子育て支援は一丁目一番地」


社会
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 【中城】2日に告示された中城村長選は、現職の浜田京介氏(57)=無所属=が無投票で4期目の当選を果たした。意気込みなどを聞いた。

中城村長選で4期目の当選を果たし、インタビューに応じる浜田京介氏=2日、中城村内

 ―最優先政策は何か。

 「土地利用に制限のある那覇広域都市計画区域から、利用が自由な中部広域都市計画区域への移行を絶対にやろうと思っている。土地利用の選択肢を広げ、次世代が住宅を造りやすくすることで人口増加となる。1期目から子育て支援を一丁目一番地に掲げてきたが、中部広域への移行は子育て支援と目的は同じで、村の発展につながる」

 「移行は農業の否定や乱開発ではなく、1期目の時から住民の希望で、それに沿いたい。世界遺産・中城城跡や、新しくできる村役場を中心にしたまちづくりのためにも移行は必須だ」

 ―2019年度にひとり親枠制度で村職員を採用したが、20年度はできなかった。今後の子育て支援は何か。

 「専門職の採用が必要で、ひとり親枠の制度を実施できなかったが、今後できることを続けていく。4月時点で待機児童をゼロにしたが、増えることも想定して子育て支援をより充実させていく。村では不妊治療の助成をしており、拡充していきたい」

 ―米軍ヘリが村上空を飛び地デジ受信障害を引き起こす被害があるが、基地問題への取り組みはあるか。

 「村民の生活環境を脅かすものは関係機関にケアしてもらいたい。声を上げたい。日米安保には反対しないが、米軍普天間飛行場の移設で県内への新基地建設には反対だ。日米地位協定も見直さないといけない」

 ―村民に伝えたいことはあるか。

 「住んでいて誇りに思い自慢できる中城にしたい。中城ハンタ道や創作組踊などの文化遺産があり、心を豊かにすることへの支援もしたい」
 (聞き手 金良孝矢)