パイナップル生産量日本一を誇る沖縄県東村の當山全伸村長は3日、県庁を訪れ、新型コロナウイルス感染症の影響で苦戦を強いられている生食用パイナップルの販売について協力を求めた。
県に対し(1)県外への物流輸送の確保(2)県内向けにパイナップルを含む農林水産物の県内需要喚起(3)県内外の販売者に協力を依頼すること―を求めた。
生食用パイナップルの出荷は6月下旬ごろから8月上旬にかけてピークを迎える。例年はボゴール、ゴールドバレルなどの品種が県外で高い人気を得ていた。今年も多くの出荷を見込んでいるが、新型コロナウイルスの影響で航空便が減少していることから県外への流通ルートが確保できない恐れがある。単価も例年よりも低下しているという。
當山村長は「鮮度が勝負なので航空便がないと県外出荷は厳しい。農家の所得が減少しないように、販売価格を維持していきたい。おいしさをアピールしていきたい」と話した。