ただ1人の3年生 最後の県総体なくなり悔しい


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 周子
男子バレー部の仲間に囲まれる唯一の3年生、友利陸さん(中央)

兼城中男子バレー部主将 友利陸さん

 僕はバレーボール部に入部しています。1年生の時、入部したら1人だけで、頑張っていけるか不安でしたが、先生や先輩が励まし、支えてくれました。

 でも1年生の仲間がほしくて、同級生皆に声を掛けたりしました。そしたら、入部してくれる同級生がいてくれて、うれしかったのを覚えています。でも、その同級生も2年には引っ越してしまい、また1人になってしまいました。

 辞めようかと考えることもありました。部活では、先輩や入ってくる予定の後輩はみんな小学校でバレーをやっていて技術的にもすごく、悔しい思いばかりでした。

 U-14で九州大会進出をしましたが、僕はマネジャーとして参加しました。僕も選手として出たかったです。本当に悔しかったです。選手として出たかったけど、マネジャーとして支えようと思いました。

 新1年生が入部して、20人以上いる中で2年生は僕ただ1人でした。先輩たちからは「1年生の面倒を見ろ」と言われ、どうしていいか分からず大変でした。キャプテンになり1年生は闘争心がすごくて、どうしたらいいか悩んだ時もありましたが、監督に一喝してもらい、乗り越えることができました。

 そして後輩と一緒に県大会で4強入りを果たすことができました。3年になり優勝して九州大会に行きたいと決意しましたが、新型コロナで練習も試合もできなくなり、学校も休校となり、とてもショックでした。

 最後の県中学総体もなくなり痛恨の思いでならないです。でも、これまで支えてくれた監督や先輩、そして保護者の皆さんには感謝でいっぱいです。続けてきて良かったです。もし地区大会があるなら全力を出してやりたいです。