病児保育が今秋スタート うるま市のハート保育園と小児科連携 病気になっても預かり


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秋ごろに病児・病後児保育がスタートするハート保育園の與儀昌代園長(左)ら=4日、うるま市赤道の同園

 【うるま】小規模認可保育園のハート保育園(與儀昌代園長)が1日、うるま市赤道で開園した。秋ごろには市内の認可保育園では初の病児保育も始める。同じ建物内には小児科のひまわりキッズクリニック(祖慶良克院長)が入っており、連携しながら通常保育と病児保育に取り組んでいく考えだ。働く世代の仕事と育児の両立に向け、全スタッフがサポートする。

 認可保育園の場合、園児が発熱したり風邪をひいたりすると、帰宅させることになっている。そのため保護者の仕事と育児の両立が難しくなるケースが出てくる。ハート保育園では病児保育スタート後は、保護者が仕事を休まなくてもいいよう、病気になった園児をひまわりキッズクリニックで診察してもらい、病児保育室で預かることが可能となる。入園していない子どもも利用できる。

ハート保育園に通う園児ら=4日、うるま市赤道の同園

 通常保育の対象は0~2歳児で定員は18人。現在3人が通っている。病児保育のほか病後児保育も一緒にスタートする。與儀園長は「地域の働く世代が安心して仕事に取り組めるような保育を心掛けたい」と抱負を述べた。キッズクリニックの祖慶院長は「園児らが風邪をひいても、保護者に安心してもらえる環境を整えていきたい」と語った。