県議4期超のベテラン、3人当選し1人苦杯


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
6期目の当選が決まり万歳三唱をする金城勉さん=7日午後10時18分、沖縄市安慶田

 沖縄県議選で当選4期以上のベテラン議員らは明暗が分かれた。3人が当選を果たしたが、1人は接戦の末、涙をのんだ。

 6期目の当選を果たした金城勉さん(68)=公明=は、当確の報に安心した表情を見せた。前哨戦で現職を含む2人の立候補を取りやめ、公明党県本の代表として落とせない議席だった。「(立候補した)2人が完璧に勝利を収めるということは、至上命令だった。2人で4人分以上の仕事をする決意だ」と表情を引き締めた。

 一方、現職で最多の6期県議を務めながら、落選した社大党委員長の大城一馬さん(72)。落選が伝えられると「委員長として、この結果に相当な責任を感じている。自分の不徳のいたすところだ」と肩を落とした。

 コロナ禍で普段より選挙活動を抑えたが、辺野古の新基地建設反対や首里城再建などを訴え「手応えはあった」。しかし当選を重ねてきたことから支持者から「大城は大丈夫だ」と楽観論も聞かれ、一抹の不安もあった。

 「年齢的にもう勇退」ときっぱりと宣言した大城さん。「早めに執行委員会を開いて人事を刷新する」と言葉少なに語った。