県議選では与野党の元職2人が返り咲きを果たした。宜野湾市区の呉屋宏さん(61)=無所属=は今回の選挙を、政治活動35年の集大成に位置付けて復活を果たした。
呉屋さんは落選した前回県議選からの4年間を振り返り、ゆっくりと、かみしめるように支持者に謝辞を述べた。
「イデオロギーではなく政策論争」(後援会幹部)を意識し、地域の課題を取り上げてきた。「どこの公認もないが公明党と組んで闘ってきた。自信を持って一緒に政治をやっていきたい」。
熱気あふれる選挙事務所内で、支持者と喜びを分かち合った。
糸満市区で当選した玉城ノブ子さん(73)=共産。前回選挙で落選した後から4年間、街頭に立って市民の意見をつぶさに聞き取った。
選挙期間中は「2度と戦争を繰り返してはいけない」と訴え、支持を広げていった。