コロナ禍の就職支援 中小向け求人サイト創設 プロアライアンス(那覇)


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
求人掲載や採用など基本的なサービスが全て無料で利用できるサービス「ウェブdeつながるーokinawa」を開始したプロアライアンスの大城佑斗代表取締役=9日、那覇市銘苅の同社

 動画求人サイト「オキナビ」を運営するプロアライアンス(那覇市、大城佑斗社長)が、求人掲載費用や成功報酬などを無料で利用できる求人応援サイト「ウェブdeつながる―okinawa」を立ち上げた。新型コロナウイルス感染症の影響を受けている中小企業の利用を想定している。大城社長は「企業と求職者の接点をウェブ上でつくり、県経済の回復に寄与したい」と話す。

 同サイトは、求人掲載料金や採用成功報酬など基本的なサービスを求職者、企業双方とも無料で利用できる。PR動画も無料でアップロード可能で、求職者は気になる企業に直接メッセージを送って質問や意見交換をすることができる。今後、上位検索や説明会などのライブ配信、動画面接などオプション機能を順次追加していく。同社は求人を希望する企業がオプション機能を利用する際の課金から収益を得る。

 大学生から「どこに新卒の求人情報があるのか分からない」という電話を受けて、無料サイトを作ることで情報を探しやすくできると考えた。大城社長は「沖縄の求人情報が集まるプラットフォームになれば、求職者にとっても自分に合った企業と出合える可能性が広がる」と話す。

 大城社長は、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ経済が回復するまでに2年程度かかると見込んでいる。採用コストを軽減することで、企業にとっては浮いた予算を新型コロナウイルス対策をはじめ、他の投資にも活用できると考えている。「沖縄経済を担う中小企業の中には、可能性を秘めているけれど知られていない企業も多い。ぜひ利用してほしい」と呼び掛けた。

 問い合わせは同社(電話)098(975)7253。