キングスが138万をオリオン奨学財団へ寄付 並里選手「一つでも目標を持って」


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寄付金の目録を手渡した木村達郎社長(左端)、並里成選手(左から2人目)。目録を受け取った嘉手苅義男理事長(同3人目)とオリオンビールの早瀬京鋳社長=10日、豊見城市のオリオンビール本社

 プロバスケットボールの琉球ゴールデンキングスを運営する沖縄バスケットボール(木村達郎社長)は10日、県内の高校生の大学進学を支援するため、オリオンビール奨学財団(理事長・嘉手苅義男オリオンビール会長)に138万5960円を寄付した。

 同財団は経済的な理由で修学が困難な学生に対して、2017年度から返済義務のない奨学金を給付している。これまでに35人を支援してきた。

 10日、豊見城市のオリオンビール本社で贈呈式が行われた。キングスの並里成選手はスラムダンク奨学金で渡米したことに触れ「アメリカに行ったことで目標を持つことができ、強くなれた。学生の皆さんは何か1つでも目標を持って明るい未来を信じて前に向かってほしい」と期待した。

 木村社長は「新型コロナウイルスの影響でキングスもシーズンが途中で終わり、収益は減少している。大変な時期だが、だからこそ沖縄を元気にしたい」と述べた。嘉手苅理事長は「沖縄の未来を担う人材づくりのための事業に賛同いただいたことは意義深い」と感謝した。