公園の池から有害物質「PFAS」検出 宜野湾市内の公園 立ち入り禁止に


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池への立ち入り禁止が呼び掛けられる「わかたけ児童公園」=11日、宜野湾市真志喜

 【宜野湾】沖縄県宜野湾市は6月上旬、市真志喜にある「わかたけ児童公園」内の池への立ち入り禁止を呼び掛ける看板を設置した。有害性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出されたことが要因。公園を訪れた人からは不安の声が上がっている。

 昨年12月の県環境保全課の調査では、公園内の池から1リットル当たり690ナノグラムのPFOSとPFOAが検出された。国の暫定指針値(同50ナノグラム)の13・8倍となっている。公園内の池は、米軍普天間飛行場の西側にある湧き水「シチャヌカー」から水を引いている。

 市施設管理課は県の調査結果を踏まえ、池の周辺をロープで囲った。市独自で水質を調査し、結果を公表する予定という。池は子どもたちが水遊びする憩いの場だった。那覇市から4歳の娘を連れて池を見に来た40代女性は「不安なので水では遊ばせない」と困惑気味に話した。