会社の訓練が役に立った 迅速な通報、消火で被害拡大防ぐ 名護市消防が感謝状


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火災拡大を防いだとして安里順消防長(左)から感謝状を贈られた花城光重さん=4日、名護市消防本部

 【名護】名護市消防本部(安里順消防長)は4日、市内のアパート火災で迅速な119番通報・初期消火を行い被害拡大を未然に防いだとして、名護パイナップルワイナリー社員の花城光重さん(48)=同市=に感謝状を贈った。

 花城さんは4月10日夜、入居しているアパートの別の部屋から煙が出ているのに気付き、通報すると同時にこの部屋の住人に知らせ、消火器を使って火を消し止めた。花城さんによると住人は寝ていた様子で、トイレの天井付近から出火していたという。

 花城さんは「パニックだったが、電話で消防から指示を受けて消火した。会社の訓練で消火器を使った経験が役立った」と語った。

 安里消防長は、火災による死者の半数が逃げ遅れであることに触れ「今回、初期の通報・消火が行われなければ被害が拡大していた恐れがある。勇気ある行動に感謝する」と述べた。