5月の県内輸出入総額、コロナ影響し大幅減 沖縄地区税関まとめ


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 沖縄地区税関が17日に発表した5月の管内貿易概況(速報)によると、輸出、輸入の総額ともに前年同月を下回り、過去1年間で最も少ない額となった。新型コロナウイルスの影響で航空貨物の落ち込みが大きく、航空便による輸出は前年同月比約7割減、輸入は同8割以上減少した。

 税関によると、5月の輸出総額は8億6600万円で前年同月比21%減となり、3カ月ぶりに減少した。輸入は71億4300万円で同27・8%減となり、2カ月連続の減少となった。輸出入の差引額は62億7700万円の輸入超で、超過幅は同28・6%減少した。

 航空貨物は輸出が6622万円で前年同月比69・6%減、輸入が7801万円で同86・4%減となった。全日本空輸(ANA)の国際貨物ハブ事業の運休や旅客便の減便が大きく影響した。輸出の減少は月ごとの増減が激しい「金属鉱およびくず」が同72・2%減となったほか、前年に中古船舶の輸出があった反動減で「輸送用機器」も同85・3%減となった。