琉球新報社 
大和ハウス工業（東京）が豊見城市豊崎にオープンする複合商業施設「iias（イーアス）沖縄豊崎」はファッションや飲食、スポーツ、家電など多様な業態の店舗が入居し、インバウンドを含めた観光客の来店を見込んでいる。新型コロナウイルス感染症の影響で約2カ月間開業が延期したものの「DMMかりゆし水族館」など体験型施設を充実させることで他施設と差別化を図る。
同社グループ会社が運営する「沖縄アウトレットモールあしびなー」と連携し、両施設を結ぶ巡回バスの運行やポイントカードの共通化などで県内利用客の取り込みも進める考えだ。
1階は県内初進出のゴルフ専門店「PGA TOUR SUPERSTORE」をはじめとする大型スポーツ店や家電量販店など生活密着型の店舗が入居した。イオン琉球は「イオンスタイル豊崎」を開店し、同社初の直営ステーキショップやジュースバー、アルコール飲料が楽しめる「バル」を併設。2～3階にはファッションや生活雑貨専門店が並び、県内2店舗目となる「ロフト」もオープンする。
飲食店は1～2階を階段で行き来できる開放的な「フードホール・マルシェ」などに多くの店舗が出店する。ビーチ側にはテラス席で食事がとれる空間も設けた。4階には7月下旬にBBQなどが楽しめる屋上型テーマパーク「STEM RESORT」が開店するほか、2022年には屋内型ミニチュア・テーマパーク「SMALL WORLDS OKINAWA」の開業も予定する。
本格的な開業を前に18日にはプレオープンがあった。職場の同僚と訪れた宮里美奈さん（46）は「おしゃれな感じがする」と開業を喜んだ。2階のテラス席で海をバックに写真を撮っていた外間そらさん（25）はモデルの仕事で訪れた。「おしゃれで面白い店があるからたくさん来ると思う」と語った。
