イーアス開設者 増田尚嘉さんに聞く 「心の満足感と楽しみに対応」


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プレス内覧会を終え、記者らの質問に答える大和ハウス工業の増田尚嘉事業部長=18日午前11時10分ごろ、豊見城市豊崎

 イーアス沖縄豊崎をオープンする大和ハウス工業(東京)SC事業部の増田尚嘉事業部長が18日、報道各社の内覧会で、施設運営の目標などを語った。

 「美らSUNビーチが近くにあり、ビーチリゾートをイメージしたショッピングセンターを造りたいと考えていた。グループが運営するアウトレットモール沖縄あしびなーが500メートルの距離にある。『モノ消費』はあしびなーを利用してもらい、(イーアスは)モノ消費以外の部分に重点を置こうと開発を始めた」

 「時期を同じくして『DMMドットコム』から水族館の新規事業の話を受けた。水族館は初の取り組みとなるが、ショッピングセンターはモノを売るだけではなく、心の満足感を受けていただかなければならないと思い、決定した。県民はもちろん、県外、インバウンドにも対応できるような楽しめるショッピングセンターにしていきたい」

 ―他の大型商業施設との差別化は。

 「(ビーチに隣接した)立地特性を生かしてビーチと連動したさまざまなイベントに取り組みたい。居心地感を得てもらい、買い物だけではなくて、終日さまざまな体験ができる施設として、他の施設とは違った形で運営していきたい」

 ―コロナで開業が2カ月遅れた。

 「2カ月間は感染症対策を含め、さまざまな準備ができたいい機会だった。対策を講じながら、来店客が安心して買い物や体験ができる施設にしたい」

 ―当初の売り上げ目標が年間220億円、来館者は1千万人だったが、計画変更は。

 「東アジアなどからのインバウンドの入国が、まだかなり制限されている。その回復を待たなければ、数字は達成できないと考えている。ただ、目標値としてはしっかり見つめながら運営したい」