水道水から大腸菌検出 糸満市内小学校、児童に被害なし


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 【糸満】糸満市教育委員会は19日、市内の公立小学校1校の水道水から16日に大腸菌が検出されたと発表した。新型コロナウイルス感染防止で校内の冷水機などの飲料水は使用禁止となっていたため、児童らに健康被害は出ていないという。18日には再検査で陰性を確認した。

 市教育委員会によると、15日に委託業者が年1回の水質検査を実施。翌16日午後5時ごろ、大腸菌が検出されたことが判明し、業者が当該小学校に報告した。同日、学校側は保護者にメールで知らせた。

 当該小学校は校舎の一部を建て替え、5月18日から新校舎の供用を開始していた。新校舎は旧校舎と違い、節水や環境面に配慮してトイレ用の排水に水道水ではなく雨水を使用しており、水道水の使用量が低下した。そのため、水道水が高架水槽に貯水している期間が長くなり、塩素が抜け大腸菌が発生した可能性があるという。