中学生数人、ネット輸入の錠剤飲み不調 「眠気覚まし」カフェイン含有


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 沖縄県内の中学生数人が先週、海外からインターネットを通じて購入したカフェイン錠剤を校内で飲み、体調を崩していたことが21日までに分かった。中学生は同じ学校の生徒で、1人が「眠気覚まし」として購入し、同級生に配っていたという。錠剤はエナジードリンクよりもカフェインの含有量が多く、国内で販売される錠剤は子どもの服用を禁じているものが多い。

 学校関係者によると、中学生が飲んだカフェイン錠剤は違法薬物ではなかった。大人の用量は1回1~0・5錠で、中学生がどの程度を飲んだかは不明。学校は錠剤を飲んだ生徒から事情を聞いている。

 厚生労働省のホームページによると、カフェインを過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などの健康被害をもたらす。許容摂取量については、個人差が大きいとして、設定されていないという。カフェインの過剰摂取は近年問題となっていて、日本中毒情報センターは今年2月に注意を呼び掛けていた。

 生徒指導に携わる県内の教諭は「受験を控えた生徒が市販のドリンク剤を飲んで体調を崩したことはあるが、錠剤を飲むのは聞いたことがない」と話した。