
九州サッカーリーグの沖縄SVと海邦銀行SCの練習試合が21日、南風原町の黄金森陸上競技場で行われた。今季は新型コロナウイルスの影響で第9節までが中止となり、27日の開幕を前に約2カ月半、対外試合を行えておらず、双方にとって試合勘を取り戻す重要な機会となった。試合は沖縄SVが3―1で勝利した。
海邦銀行は前半、何度も攻め込まれて窮地を招いたが、守備を固めて得点は許さなかった。攻めては縦のロングボールを受け取った赤嶺良賢がシュートまで持ち込むなど、ゴールを脅かした。
前半終盤、こぼれ球を上原大輔が押し込み先制。仲間幹監督は「守備はプレッシャーのスタートが早かった。よく走れている」と評価した。

一方、沖縄SVは前半に決定機はなかったが、後半開始早々、前線でパスを受け取った宮阪淳也がシュートを決めて流れをつかんだ。北野智貴、内山弦太が続いて得点し、引き離した。しかし、山本浩正監督は「収穫はない。全体を底上げしないといけない」と厳しい評価で「きょうの試合でスイッチは入った。リーグをイメージして練習したい」と修正を図る。
リーグ参入18年目の海邦銀行の最高位は2015年の2位で、今年は初優勝を目指す。沖縄SVは参入2年目の昨季にリーグ制覇しており、今季はJFL昇格を狙う。
両チームの初戦は27日、海邦銀行は日本製鉄大分と、沖縄SVはFC中津といずれも佐賀県で対戦する。