学生や子育て世帯に給付 嘉手納町が独自支援


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 【嘉手納】新型コロナウイルスに関する緊急経済対策として嘉手納町は、町出身で県外の短大や大学、専門学校に通う学生1人当たり5万円、県内の町出身学生に3万円を給付する独自支援を決めた。飲食業支援事業として、町内各世帯に町内の飲食店で使える商品券2千円も配布する。15日の町議会本会議で新型コロナ対策に関する第2次補正予算が承認されたことを受け、事業者支援や公共空間の安全対策も強化する。
 総事業費は8958万2千円。8割は国の地域創生臨時交付金を活用する。
 子育て世帯支援では、0~18歳がいるひとり親家庭に3万円と、対象児童1人につき1万円を給付する。また、町の登園自粛要請に伴い保育料の減免を実施した認可外保育施設に対し補助する。
 事業者支援では、新型コロナへの対応として設備投資や事業継続につながる取り組みを実施する事業者に、上限20万円で経費の一部を補助する。
 安全対策では医療機関や介護、保育施設などにマスクや消毒液を配布する。
 當山宏町長は「支援の第1弾は町民の皆さんに広く支援したが、第2弾はより影響を受けたところに焦点を当てた」と説明し、今後も可能な限り支援を続けていく意向を示した。