運転代行も1人でこなす 小型バイク導入し新形態の起業 手取りもガッチリに


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運転請け負いサービスをPRするハンドルキーパーの(左から)中野敬太COO、斉藤智彦CEO、知念未凡氏=25日、那覇市泉崎の琉球新報社

 ハンドルキーパー(那覇市、斉藤智彦最高経営責任者)は那覇市内を中心に、運転代行に代わるサービスとして、折り畳み式の小型バイクを使った運転請負サービスを提供している。利用客がいる場所までバイクで向かい、バイクを折り畳んで客の車に乗せ、目的地まで車を運転する。

 無料通信アプリのLINE(ライン)で配車を依頼できる。随伴車を伴わないため運転代行には当たらず、第二種免許が必要ない。運転代行だと2人の人員が必要だが、1人で完結するためにドライバーの手取りアップにもつながる。

 また、大同火災海上保険が特別に設立した保険をかけているため、事故が起きた場合の補償もある。

 ハンドルキーパーによると、全国の第二種免許の保有率は年々減っているといい、今後、運転代行のドライバー不足が懸念されている。一方、小型バイクも雨の日の移動は事故のリスクが高いため、今後は既存の運転代行業者と協力し、雨の日は運転代行サービスで営業するなどの連携をしていきたい考え。

 営業時間は午後8時~午前1時。飲酒時だけでなく、高齢者や長距離運転に自信がない人などの運転も請け負うことで、昼間の仕事もつくっていく考え。

 ハンドルキーパーの斉藤氏は「運転を少し代わってほしいと思う時に使ってほしい」と話した。