「津波フラッグ」で津波を知らせる理由 気象庁が運用開始


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
赤白の格子模様で津波警報を伝える「津波フラッグ」の活用を呼び掛ける沖縄気象台の職員ら=24日、那覇市樋川

 気象庁は27日までに津波警報などを発表したことを海水浴場などの利用者に知らせる「津波フラッグ」の運用を始めた。従来は防災無線やスマートフォンなどで緊急速報を伝えていたが、スマホを持たず、周囲の音が聞こえない遊泳者や聴覚障がい者らに対して、赤と白の格子模様の旗で視覚的に危険を知らせ、早急な避難を促すことが狙い。

 沖縄気象台は、県内の海水浴場や自治体などへ津波フラッグを早期に導入するよう働き掛け、ビーチ利用者らにも周知を進める。

 同気象台の川門義治地震津波防災官は「沖縄は海に囲まれ、津波が発生すると多大な影響が懸念される。津波フラッグを整備し、安全に運用してほしい」と語った。

 津波フラッグは、船舶が危険を知らせる国際信号旗「U旗(ユーキ)」と同じデザインで、短辺が100センチ以上の大きさが推奨されている。