医療従事者の子を無料で受け入れ 那覇の学習塾「グローバル」


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額に「∞」(無限)の記号が書かれたマスクを着け、可能性を秘めた子どもたちの成長を応援する仲宗根麻紀代表=15日、那覇市壺屋のグローバル進学スクール(本人提供)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で医療従事者やその家族への偏見や差別などが社会問題になっている現状を受け、那覇市寄宮の学習塾「グローバル イングリッシュ スクール」(仲宗根麻紀代表)は8月まで医療従事者の子どもたちを授業料無料で受け入れている。子どもたちが伸び伸びと学習できる居場所をつくることが目的だ。

 仲宗根代表はこれまでも、ひとり親世帯の子どもらを優遇してきた。こうした取り組みが評価され、覆面の予備校経営者として知られる「数理哲人」さんからマスクを授けられた。

 今回は医療従事者の子どもらの居場所をつくり、保護者が安心して仕事に専念できるようにと願い、決断した。対象は4歳から高校3年生まで。仲宗根代表は「風評に惑わされず自己判断ができる子どもたちを育てていきたい」と話した。塾は基本的に4歳から小学生までを対象に、英語教育やプログラミングなどの探究教育に取り組んでいる。中高生を対象とする那覇市壺屋の学習塾「グローバル進学スクール」の姉妹校として15日に開校した。問い合わせは同塾(電話)098(914)1200。

(中川廣江通信員)