持ち手ない袋は無料、オードブルの袋は有料 レジ袋対応で各社違いも


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レジ袋有料化を知らせるポスターを張って利用客へ周知を図る店舗=29日、那覇市久茂地のわしたショップ国際通り店

 7月1日から始まるプラスチック製レジ袋の有料義務化に向け、県内のコンビニエンスストアやスーパーの衣料品フロア、ドラッグストアなどでも対応が進んでいる。有料義務化の対象となるのは、商品を持ち運ぶための持ち手のついたプラスチック製買い物袋で、紙袋や布製の袋、肉や魚などを包む持ち手のない袋は対象外となる。

 既に県内のスーパー各社は2008年から食料品売り場を中心にレジ袋を1枚3円程度で販売してきた。義務化を受けて、サンエーやデパートリウボウは衣料品フロアで用いる袋も有料化する。イオン琉球は義務化に先立って4月から全売り場で有料化を開始している。3社は義務化の対象外の紙袋についても、環境意識を高めて使い捨てを減らす目的で有料にしている。

 食料品の販売が中心の他スーパーでも、すしやオードブルなどに使う大型のプラスチック製袋を有料化する。これまでは一般的なマイバッグに入りきらないサイズで代替手段がないことや、商品の単価が高いことなどから無料で対応してきたが義務化の対象となるためだ。

 コンビニは沖縄ファミリーマートとローソン沖縄が一律3円とし、セブン―イレブン沖縄は小、中、大と弁当用を3円、特大を5円で提供する。

 これまでマイバッグを使う買い物客はスーパーなどに比べ少なかったが、有料化以降は増加することが予想される。

 マイバッグへの袋詰めについて、沖縄ファミリーマートは新型コロナウイルス感染症の拡大防止も含めて原則客自身に詰めてもらう方式をとる。ローソン沖縄は各店舗で対応を決めるが、基本的には店員が詰めて良いかを聞いて対応するという。セブン―イレブン沖縄も同様の対応の予定だ。

 那覇市内のコンビニ店員は「これまでは温かい物を分けるかを聞くくらいだったが、今後は確認事項が増える。レジが混雑した時が不安だ」と話した。