県内景気、2カ月連続「一段と後退」 りゅうぎん総研


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 りゅうぎん総合研究所(照屋保社長)は29日、5月の県内景況を発表した。新型コロナウイルスの影響による入域観光客数の大幅減で基幹の観光業が悪化しているほか、消費の弱含みや建設関連でも民間工事に一服感がみられ、4月に続いて県内景気を「一段と後退している」と判断した。

 【消費関連】百貨店売上高は12カ月連続で前年を下回った。スーパー売上高は衣料品や住居関連の化粧品需要が減少したが、内食需要の高まりで食料品が増加した。新車販売はレンタカー、自家用とも低下して8カ月連続で前年同月比減となり、中古車販売も2カ月連続で前年を下回った。

 【建設関連】4月の新設住宅着工戸数は分譲以外は減少し、7カ月連続で前年を下回った。建設受注額は公共工事は増加したが民間工事は減少し、前年同月比22・3%減と2カ月ぶりに前年を下回った。

 【観光関連】入域観光客の大幅減少を受けて多くのホテルが5月の1カ月間は臨時休館し、稼働率や売上高は大幅に減少した。主要ホテルの客室稼働率は1・9%となり、前年同月比で70・3ポイント低下した。売上高は同98・3%減で12カ月連続の減少となった。