貴重な収蔵品公開 県立博物館できょうから


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ほ乳類のはく製と骨格の標本を比較できるよう並べた展示を前に、注目点について解説する学芸員=13日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館

 県立博物館・美術館の博物館コレクション展「博物館の秘蔵品展」が14日、那覇市おもろまちの同館で始まる。8月10日まで。同館の10万点以上の収蔵品を生物や地学、歴史、考古、美術工芸、人類、民俗の7分野に分け、普段は公開していない貴重な資料575点を展示する。報道機関向けの内覧会が13日、同館で行われた。

 同館では7、8月に昆虫などの企画展を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で展示資料が集まらず、中止した。これに伴い緊急に今回の企画展を準備した。

 歴史展示では国指定重要文化財である琉球最古の歌謡集「おもろさうし」(尚家本)や琉球王府が編さんした古語辞典「混効験集(こんこうけんしゅう)」の原本を全て展示する。「おもろさうし」「混効験集」を全冊公開する機会はかなり珍しいという。