「知事支えると言ってない」県議会議長に就任・赤嶺氏 「今はオール沖縄ではない」【動画付き】 


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沖縄県議会議長に就任し、抱負を語る赤嶺昇氏=1日、県議会

 第18代県議会議長に就任した赤嶺昇氏(おきなわ)が1日、琉球新報などのインタビューに応じた。赤嶺議長は玉城デニー知事寄りの「与党」の立場だと述べつつも、「なれ合いで『知事を支える』と言う議員がいるが、私は決して自分の口から『支える』という言葉を使ってはいない」と述べ、玉城県政と一定の距離を置く姿勢を改めて強調した。「オール沖縄」勢力の現状については「今はオール沖縄ではない」と否定的な見解を示した。

 玉城県政が最重要課題に掲げる辺野古新基地建設問題については「基本的に辺野古反対の立場で民意も尊重している。ただ辺野古反対だからと言って何でも金を使っていいのかというのは違う」と述べ、県ワシントン事務所の費用対効果に疑問を呈した。

 赤嶺議長は、玉城知事を支える「オール沖縄」勢力とは「(2013年に)建白書に結集した状況だ」と指摘。「大型選挙では勝つが、県議選で与野党は拮抗(きっこう)し、市長選でも勝っていない」と述べた。

 赤嶺議長は6月30日の議長選で野党の沖縄・自民や中立会派の票を得て与党最大会派からの候補を投票で破った。現在の与野党構成は、議長を除けば与党24、野党・中立23となる。

 与野党が対立した議案の議長採決で野党が有利な採決をするかどうかについては「(自民から)票をもらったり『頼む』とお願いされたりしたこともない。今後言ってくるかもしれないが、私の判断と責任になるのではないか」と述べた。

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