地域

ビーチの微小プラスチック、沖永良部島の家族が教材に販売 清掃で集め「汚染知って」

海のマイクロプラスチックを手にする(右から)竿りりさん(11)、はなさん(9)、めいさん(7)の三姉妹

 【沖永良部】美しい海岸と海の生き物の命を守るために、みんなでごみを拾ってほしい―。鹿児島県の沖永良部島で毎朝ビーチクリーン活動をしている竿(さお)智之さん一家がこのほど、拾い集めたマイクロプラスチックを教材用キットとして商品化した。

 竿さん一家は6人家族。2017年、長女りりさん(11)の夏休みの作文課題をきっかけに家族で「うじじきれい団」を結成。一日10分と決め、自宅近くの海岸でコツコツとごみ拾いを続けてきた。一家のその姿に共感し、島ではビーチクリーンをする人や団体が増えた。さらに、海岸に漂着ごみ専用のごみ箱が設置されるなど、行政も海岸の美化に力を入れるようになった。現在「うじじきれい団」は、海に囲まれた島だからこそ直面する海洋ごみ問題を発信するため、島外の講演会や企業研修会にも積極的に参加している。


拾ったプラスチックごみの中から、小さな粒だけを手作業で選別する

 今回商品化したマイクロプラスチックは、波や紫外線によって細かく砕かれ5ミリ以下の小さな粒となったプラスチックごみ。プラスチック製品に含まれる化学物質が、海洋生物や人体へも悪影響を及ぼす可能性があるとして、世界的な問題となっている。

 「講演会でマイクロプラスチックを見せると必ず驚きの声が上がる。ほとんどの人が実物を目にしたことがない」と商品化のきっかけを話す智之さん(41)。「授業で教材として使用してもらっても、ディスプレイにしてもらってもいい。まずは知ってもらいたい」と話す。りりさんは「(海洋プラスチック汚染問題に関心がない)大人たちにも見てもらいたい」と訴えた。

 販売開始後、早速、島内の小学校から購入があり、6年生の授業で児童らに紹介されたという。商品はオンラインでも購入できる。ホームページは

https://shimayadori.thebase.in/

 (宮澤夕加里通信員)



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