県高校総体「屋内競技も観戦させて」父母ら署名 3密回避策も示す


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請願書を手に署名を呼び掛ける興南ハンドボール部保護者会の島袋弘人会長=2日、浦添市

 18日に開幕する県高校総合体育大会(県高校体育連盟、県教育委員会主催)で無観客試合となる屋内競技について、興南ハンドボール部の保護者会(島袋弘人会長)が観戦規制の緩和を求める署名を募っている。請願書には独自の新型コロナウイルス感染防止対策を明記する。3年生の息子が所属する島袋会長(53)は運営への支援や協力姿勢を示した上で「県総体は部活動における卒業式。父母が子どもの最後の雄姿を見られるようにしたい」と話す。

 県高体連は県高校総体の観戦に関して、屋外競技は3年生1人につき保護者2人まで競技会場への入場を許可している一方、屋内競技は「3密」のリスクが高いとして保護者の入場を認めていない。

 島袋会長は、感染症対策を踏まえて県が策定した「県主催イベント等実施ガイドライン」の開催可否の判断目安に注目。今月10~31日の期間中に開催される屋内イベントについて「5千人以下、または収容定員の半分程度以内の参加人数にすること」となっていることを念頭に「試合ごとで選手やチーム関係者を総入れ替えすれば、3年生の保護者も観戦できるのではないか」と訴える。

 請願書には観戦時の父母会の責任として(1)手指消毒の徹底(2)ソーシャルディスタンスに留意すること(3)マスク着用(4)大声での声援禁止(5)応援道具の使用禁止(6)観戦者名簿の提出―の6項目を定めている。6日まで署名を受け付け、高体連と県教委に提出する。

 署名は各校のハンドボール部や他の室内競技の保護者にも呼び掛けている。問い合わせはスポーツショップタイガー浦添店(電話)098(879)4478。