久米島、サンゴが大量産卵 海中を彩る命の神秘


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大量に放出されたサンゴの卵=6月11日午後10時ごろ、ハテの浜近くの海域(黒木恭子さん提供)

 【久米島】久米島町でサンゴの産卵があり、6月11日の夜、久米島町地域おこし協力隊(サンゴ保全・再生スタッフ)の黒木恭子さんらが確認した。

 サンゴは年に一度だけ5~7月満月の前後に産卵する。ハテの浜近くの海域で午後10時ごろからミドリイシ科のサンゴなどの放卵・放精があった。

 黒木さんは「今回の産卵で少しでも久米島のサンゴが増え、この美しいサンゴ礁の海が次の世代にまで続くことを願っている」と話した。

 地域おこし協力隊の黒木さんは、2019年3月発足の「久米島町サンゴ礁保全再生活動地域協議会」(会長・大田治雄町長)の事務局を務め、久米島のサンゴ礁の保全・再生を図っている。

 今後も調査を兼ねて、久米島周辺の海域で観察を続ける予定。

(中島徹也通信員)