本部町民へエール「疾風知勁草」 町観光協の當山さん 立て看板に「コロナに負けるな」の思い込め


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 【本部】本部町大浜にある本部町観光協会の入り口に、「私達は負けない 疾風知勁草(しっぷうしるけいそう)」と大きな字で書かれた看板が目に入る。新型コロナウイルスの影響を受ける町民、町内事業所へのエールを送るメッセージとなっている。

「疾風知勁草(しっぷうしるけいそう)」について熱く語る本部町観光協会の當山清博会長=本部町観光協会前

 強い風が吹いて初めて丈夫な草を見分けられるというこの言葉の由来は、中国の歴史書「後漢書」の「疾風に勁草を知る」である。困難があって初めて人の意思の強さが分かる、という意味だ。

 本部町観光協会の當山清博会長がコロナ禍で危機的状況に陥る県内の観光産業などを見て「言葉を使って何かできないか」と悩み、この言葉を選んだ。

 當山会長は本部グリーンパークホテルで37年間勤めた経歴がある。

 ホテルマンとして「相手が傷つかないように、思いを通わすために」言葉使いの大切さを実感した。

 ツール・ド・オキナワの時は「チバリヨー」と看板を掲げて選手たちを後押しするなど、言葉での応援を続ける。「先人の言葉を繰り返し説くのが重要。言葉の中にこそ真実がある」と力強く語った。

(喜屋武研伍)