月給1.3%増の18万1700円、時給も4%増 2019年の沖縄平均賃金、求人情報誌が調査


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 求人情報誌「アグレ」を発行する求人おきなわ(那覇市)は3日、2019年度にアグレで掲載した広告から調査した平均賃金を発表した。全業種の平均賃金は、月給ベースで前年比1・3%増の18万1737円、時給ベースで同4%増の935円だった。

 求人おきなわ営業部の屋比久和麻係長は「昨年までは人手不足で、人材確保のために賃金を上げていた」と分析した。現状は新型コロナウイルスの影響で採用が冷え込んでおり、賃金の上がり幅は縮小すると見通した。

 調査は2019年4月~20年3月に発行されたアグレから毎月1冊を抽出し、記載されている募集時の賃金を職種や業種、雇用形態別に調べた。

 平均月給の分布は「18万~19万円未満」が全体の14・4%と最も多く、「17万~18万円未満」が12・9%と続いた。全体の69・9%が15万円以上21万円未満に収まっている。102職種のうち、57職種で平均月給が上がった。

 平均時給は「800~900円未満」が35・8%と最も多く、続いて「900~千円未満」が25・5%となった。

 一方で、現在は入社祝い金や、新規開業時に人を集める特別給与をやめる企業が増える傾向だという。アグレのページ数は今年3月は190ページ程度だったのが、6月には108ページまで減った。ホテルや飲食業の求人募集が減っている。