女子サッカーの第12回県中学校夏季大会が4日に開幕し、最終日の5日は金武町フットボールセンターで行われた。決勝は延長の末、豊見城があげなに1―0で競り勝った。創部14年目で新人、夏季、秋季を含め、初めて県大会で優勝した。豊見城は第25回女子ユースU―15INくまもと(7月18~19日、熊本県)の出場権を得た。
豊見城が悲願の初優勝を成し遂げた。1月に新人大会決勝で逆転負けしたあげなに1―0で勝利。連覇も阻止し、兼次侑紀主将は「あげなを倒そうとずっと練習してきた」と喜びを爆発させた。
雨でボールの勢いが芝に吸収される中、脚力のあるボランチの崎本結寧と浦崎未紀がアウトサイドへ縦のスルーパスを何度も通した。金城芽依や兼次が俊足を生かして受け取り、個人技やセンタリングで好機をつくった。
しかし、ゴールには至らず、延長戦に突入した。
延長戦の後半開始直後、金城芽がセンタリングを上げた。反応した村田夢采は左に金城百々奈がいることを確認してスルー。詰めた金城百が左足のワンタッチでシュート。ボールはGKの足元を抜けて決勝点となった。
金城百は「夢のよう」、金城芽は「最後まで声を出せた」と喜んだ。
新人大会でボールを支配できずに敗れてから、特訓してきたパス練習が結実した。
九州大会に向け、金城百は「優勝が目標。1戦1戦に集中しないといけない」と気を引き締めて挑む。
(古川峻)