政治

米軍、普天間コロナ感染経路を明かさず 国防総省方針か 日米覚書では「通報」合意

普天間飛行場内で新型コロナウイルス感染者が出たことを受け、「県民に感染を広げないよう努力を尽くしたい」と記者団に語る玉城デニー知事=7日、県議会棟

 米軍普天間基地で複数人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたが、感染者数や感染経路、直近の行動など詳細は非公開だ。米軍は感染源を「不明」としており、基地外との関わりがあったかどうか明かしていない。県内での感染拡大防止に支障が出る恐れもある。米軍が感染者数を公表しないのは、米国防総省が示した方針があるためとみられる。

 国防総省は3月、基地や部隊ごとの感染者数を発表しない方針を示した。軍の運用能力を推測されないためだ。日本政府関係者は「人数を知らせないのは、その方針が影響しているのだろう」と述べた。

 一方で別の政府関係者は「日米合意に基づいて米側からの通報は県に適切にされるはずだ」と指摘した。2013年に日米で合意した「在日米軍と日本国の衛生当局間における情報交換について」の覚書のことだ。感染症などが判明した場合、海軍病院と地元の保健所で相互に通報することが定められている。だが、県担当者は7日、取材に対し「人数を把握していない」と説明した。「県として把握しているが米軍の発表方法に合わせているのか」との問いに対しては否定した。

 米海兵隊は感染拡大の予防措置として海外から沖縄に入った隊員を14日間隔離している。今回の感染者が、この隔離措置に置かれていたかどうかも不明だ。



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