本部高野球部に支援の輪 物資・寄付金90万円 「武本部」の鶴文字も


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地域の期待を背に、活躍を誓う本部高野球部=6月25日、本部町の本部高グラウンド

 【本部】新型コロナの影響で甲子園は中止となったが、練習に打ち込む本部高野球部への支援の輪が広がり続けている。地域企業などから机や椅子などの物資、寄付金は90万円を超えた。仲榮眞佑投手(3年)は「地元の人に感謝しながら、恩返しできるように頑張りたい」と11日に迎える県高校野球夏季大会初戦へ向け、活躍を誓う。

 同校は開催中止になった今年の春のセンバツで、初めて21世紀枠の候補9校に残った。甲子園出場の夢は持ち越しとなったが、3年生にとって最後の夏となる県大会へ向け、走り込み、バットを振り続けている。

 風のわ保育園の職員24人は、文武両道の町民性を示す「武本部(ブームトゥブ)」を1800羽の鶴文字に仕立てて贈った。宮里健子園長は「何かできないかと思って動いた。頑張ってほしい」とエールを送る。

 部員は30人にマネジャーが3人。就任して6年の宮城岳幸監督にとってこの規模は「最多」だという。これまで部員が5人の時もあり「野球ができるか心配になったよ」と当時を思い出し笑う。美里工との初戦へ向け「選手たちの良いところを全部出させる準備をする」と集大成で臨む覚悟だ。