「2020県高校野球夏季大会」(県高野連主催)で伸び伸びとプレーする選手たちの表情を切り取る。
KBC未来9―6浦添
苦労人の4番・喜多慧人が放った大会第2号の3点弾が、レフトスタンドに一直線に吸い込まれた。秋季から4番に座るが、なかなか結果を出せず「自分から降ろしてと言おうと思った時もあった」ともがいてきた。引き続き4番を任せてもらっての本塁打に「みんながつないでくれたおかげ」と記念球を両手で包んだ。
初本塁打は幼少期から野球を教えてくれた父に「報告したい」と照れくさそう。4月から単身赴任で宮古島にいる父が観戦に来られる大会後半まで、夏を終えるわけにはいかない。