【熱闘・高校野球】涙の先に秋がある(7月5日1回戦)


この記事を書いた人 Avatar photo 嶋野 雅明
南部工業に逆転負けを喫し、涙を流す向陽の神里心優(右から5人目)=5日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇

 「2020県高校野球夏季大会」(沖縄県高野連主催)が4日に開幕。躍動し、伸び伸びとプレーする選手たちの表情を切り取る。

 向陽2―4南部工

 向陽先発の3年生エース・與座光から引き継ぎ、八回から登板した2年の神里心優。最終イニングで4失点し逆転を許した。夏の甲子園がなくなり、「3年生の特別な大会」と気負っていただけに、終了後は涙が止まらなかった。

 南部工の校歌が流れると一人だけ顔を上げられなかった。「おまえのせいじゃないって」。先輩に気遣われ、より感情が高ぶる。「ここまで来られたのも先輩たちのおかげだったのに、抑えきれず申し訳ない」。悔しい気持ちを忘れず秋での大成を誓う。

高校野球アルバム2020夏季大会 
5日の試合結果、イニングスコアはこちらから