アイドルは小学生4人組 顔や名前は初舞台で 「ジャスミン」石垣島からミステリアスにデビュー


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 【石垣】七夕の7日、石垣島の女子小学生4人でつくるアイドルグループ「Jasmin(ジャスミン)」がデビューした。八重山の星空にちなんだフレーズをちりばめたデビュー曲を動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開。生のステージに立つまでは顔も名前も非公表の“正体不明”のグループだが、メンバーは「みんなに元気を与えたい」と意気込み、舞台に上がる日に向けてレッスンを重ねる。

七夕にデビューした「ジャスミン」のメンバー。大人びて見えるが、仮面の下にはあどけない笑顔が浮かぶ=5日、石垣市の新栄公園

 地域に愛される地元出身のアイドルグループを目指し、イベント業を手掛けるハッピーエイト倶楽部(石垣市、多良間聡代表)が小学3~5年生の4人をスカウトした。同社と保護者でつくる「チームジャスミン」がプロデュースする。

 4月に結成されたが、コロナ禍の影響で直接集まることは難しく、オンライン上などでレッスンを重ねた。全員が歌やダンスの未経験者だが、多良間代表は「スポンジのように吸収して日々成長している」と太鼓判を押す。

 7日に公開したデビュー曲は「ティンクル☆ティンクル~あの星に願いを♪~」。星空保護区にも認定された八重山の星空を意識した曲で、初々しい歌声が響くアイドルソングだ。ダンスの振り付けは自分たちで考えた。年内にも第2、第3弾のリリースを目指している。

 新型コロナの影響で舞台に立つ日は未定だが、メンバーは「みんなに顔を見せて早く知ってもらいたい」とうずうずした様子だ。サインも練習中だという。

 グループのリーダーは「コロナがはやって大変な中なので、島のみんなに元気や笑顔を届けたい」と目標を掲げる。最年少のメンバーは「踊りを覚えるのは大変だけど、幼稚園生や保育園生にもまねしてもらえるように頑張りたい」と意気込んだ。

(大嶺雅俊)