米軍が感染者数の公表容認 北谷のホテル使用は「続けたい」


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 米軍基地内で多数の新型コロナウイルス感染者が確認されたことを受け、玉城デニー知事は11日夜、在沖米軍トップのステーシー・クラーディー在沖米四軍調整官と電話会談し、感染者数の公表など7項目を要請した。

 県が発表した会談概要によると、玉城知事が北谷町の民間ホテルで実施している移動制限措置の基地内実施を求めたのに対し、クラーディー氏は「対象者に対する基地内の収容能力が限界を超えており、この取り組みは続けたい」と答え、基地の外でのホテル使用を続ける考えを示した。

 米側と県との実務者会議の設置については「可能ではないか」と応じたという。

 感染者数の公表については、クラーディー氏は「私に人数を公表する権限はない」と答えた。その上で玉城知事が、米軍から報告があった数字を県が公表することについて確認したところ、「県が公表することは妨げない。たとえ公表したとしても報告は続けたい」と述べ、県による公表を容認する考えを示したという。