日本政府は後手「何か対応を考えないと」


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 【東京】米軍普天間飛行場などで60人以上の米軍関係者が新型コロナウイルスに感染していることを受け、防衛省関係者は「米側からきちんと情報共有はなされているが、これだけ多いと何か対応を考えないといけない」と語った。沖縄政策に関わる政府関係者は「米軍に対する状況把握ができていないとの議論が起きかねない」と危機感を募らせた。日本側の対応は後手に回っている。

 政府は米軍関係者の感染状況について、これまで米軍が対策を講じているとして問題視してこなかった。日米地位協定により米軍関係者は日本の国内法ではなく米側の検疫手続きが義務付けられている上に、日本政府が基地内の部隊の移動や人員の異動について多くを把握していない。

 別の政府関係者は「基地内のことに日本側を関わらせないと言うのなら、自らでしっかり対応してほしい」とぼやいた。