「第2波が来たという緊張感」「米軍対応に大きな疑問」玉城知事一問一答


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 玉城デニー知事の11日午後の記者会見での一問一答は次の通り。

―正確な感染者数は。

 玉城知事「正確な人数は発表できないが、数十人」

―発表できない理由は。

 「正確な人数の報告を正式に海兵隊から受けていない。米側から数は公表しないという世界的な取り決めがあるので言わないと伝えられている」

―これまでの米軍の対策は適当と考えるか。

 「米側の発表では、本国から沖縄に来る前に2週間経過観察をして、沖縄に来てからも2週間外出を禁止して体調管理をしている。今月に入ってからこれだけの数のクラスターが発生することには非常に大きな疑念を抱かざるを得ない。どのような検査をやっているのか情報がほしい」

―独立記念日などに米軍が警戒レベルを下げて多くのパーティーを行ったことは適切と考えるか。

 「米側がきちんと対策をとって判断したのだと思うが、結果としてそうではなかった」

―今後どのように対応していくか。

 「一義的にはこれだけ米軍基地の過重負担を押し付けられている、我々の本当の苦しみだと国はしっかりと捉えてほしい。県としては県民が不安にならないよう迅速に行動すること、そのための情報を収集することに尽きる。全庁を挙げて、私の感覚でいうと第2波が来たという緊張感をもって、緊急的な措置も必要だろう。危機感を持ってしっかりと県民の健康と生命、経済活動を守るために頑張っていく」