米軍大量感染、大学を直撃 沖縄大は対面授業再び中止、沖国大も一部入構制限


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 新型コロナウイルス感染者が米軍基地内で増加していることや沖縄県内で移入例が報告されていることを受け、沖縄大学(盛口満学長)は13日、危機対策本部会議を開き、14日から一部授業を除いて遠隔授業に切り替えることを決めた。

 県は米軍基地内感染者を県内の感染者数に計上していないが、同大は独自に定めていた活動制限指針に照らして県内での感染者発生と捉え、警戒レベルを引き上げた。

 遠隔授業となるのは実習、実技、実験を除く全ての授業。同大は6月1日に対面授業を再開していたが、再び遠隔授業主体に戻る。今月27日に県内の状況を考慮して対面授業の再開を検討する。状況によっては遠隔授業のまま学期末を迎え、夏休み中に補習を行う可能性もある。

 盛口学長は大学ホームページで「対面授業が再開され、せっかくリズムができたところで、このような措置を取らざるを得ないことが残念でたまらない。(学生には)負担を掛けることになってしまうが、安全確保のため、協力をお願いする」とメッセージを発信した。

 一方、沖縄国際大学(前津榮健学長)は13日、6月30日以降に米軍普天間飛行場またはキャンプ・ハンセンに立ち入ったか、独立記念日のイベントに参加した学生と教職員の入構を1週間制限することを通知した。