セリオーレが沖国大に快勝 九州社会人選手権へ サッカー県社会人選手権


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FCセリオーレ―FC沖縄国際大学 後半、コーナーキックを頭で合わせ2点目のゴールを決めるFCセリオーレの西河翔吾(左)=12日、八重瀬町の具志頭運動公園陸上競技場(新里圭蔵撮影)

 サッカーのOFA第43回県社会人選手権最終日は12日、具志頭陸上競技場で決勝が行われ、FCセリオーレが4―0でFC沖縄国際大に快勝し、2連覇した。FCセリオーレはKYFA第56回九州社会人選手権(8月1~2日、大分県)の出場権を得た。

◆攻守で力の差まざまざ

 昨年初優勝した時よりもチームは一皮むけていた。昨季までFC琉球でプレーしたCB西河翔吾が加入して守備面の安定をもたらし、攻撃ではボランチを起点につないだり、ドリブルで引きつけたりと相手守備をかき回した。

 先制点の取り方に、つないで崩すセリオーレの強みが表れていた。前半30分、盛島大地が中盤で佐久川好平とワンツーで前に進み、DFの裏に飛び出した奥平卓也へとスルーパス。「狙い通り」と、受けた奥平が右足で決めた。今春から次の展開を察知して動く練習に取り組んでおり、その成果が表れた。

 守備では西河が強いフィジカルで1対1の相手をはじき飛ばし、的確なラインコントロールで要として機能。ヘディングで2得点も挙げて勝利を決定づけた。西河は「チームは向上心を持ってやっている。考えたプレーでヒントを与えている」とチームに刺激をもたらしている。

 社会人1部リーグ、天皇杯を合わせ3冠を目指す。九州リーグ参入も目指しており、友利貴一監督は「資金面の問題はあるけど、本気で狙っている」と躍進を誓う。(古川峻)

▽決勝

FCセリオーレ
 4―0(1―0,3―0)
FC沖縄国際大

基礎から見直す

 FC沖縄国際大の新垣隆太郎主将の話 みんなが走って最後まで諦めなかったが、力の差を感じた。つながれてスペースを突かれた。セットプレー、身体づくりを基礎から見直して、次のリーグ戦では負けないようにする。

優勝したFCセリオーレのイレブン