感染者出たら「休校5日程度」 県教委、コロナ第2波に備え指針


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県教育委員会は、新型コロナウイルスの感染者が児童生徒や教員から出た場合、学校を5日程度臨時休校することなどを取り決めた新たなガイドラインを14日までに策定した。県新型コロナウイルス感染症対策本部が、第2波、第3波に備えた警戒レベル指標を示したことを受け、感染者が発生した際の学校の対応を示した。ガイドラインは10日に各市町村教委などに通知した。

 ガイドラインによると、学校で新型コロナの感染者が出た場合、濃厚接触者の特定や消毒をするために5日程度、臨時休校にする。その後、濃厚接触者の人数や状況に応じて(1)濃厚接触者のみ出席停止(2)学校の一部または全部の臨時休校措置―のどちらかを行う。

 県教育庁保健体育課によると、高校のように授業ごとに教室を移動する場合、濃厚接触者の人数が増え、感染のリスクが高まるため、学校全体での休校措置を継続する。一方、小中学校のように一部の教室にとどまっている場合、濃厚接触者が限られるため、学級閉鎖や学年閉鎖で対応できる。その場合、ほかの学級は3密を避ける分散登校や通常登校を行う。学校側は保健所と連携して濃厚接触者の特定や感染者の情報収集を行い、消毒の実施や健康観察の方法などは保健所と学校医、学校薬剤師からも助言を受ける。

 県教委の担当者はガイドラインについて「迅速に対応するために役立ててほしい」と話した。