米軍関係者と接触、県にPCR検査の拡充要請へ ハンセン近隣3町村


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 周子
金武町の米軍キャンプ・ハンセン

 【北部】米軍キャンプ・ハンセン(金武町など)で新型コロナウイルス感染者が確認されている件で、金武町、恩納村、宜野座村でつくる「キャンプ・ハンセンに関する三町村連絡協議会」(三連協・会長仲間一金武町長)は14日、金武町役場で会合を開いた。三連協として県に対し、基地従業員やホテルのスタッフ、繁華街で働く人ら米軍関係者と接触があったとみられる人たちを対象にPCR検査の実施を近く求めることを確認した。
 米軍に対しては(1)感染者数などの情報開示(2)キャンプ・ハンセンの閉鎖と感染拡大防止策(3)米国からの移動中止(4)日本の検疫法などの適用(5)PCR検査の徹底―などを求めることを確認した。
 会議には3町村の首長と議会議長が参加し懸案事項について意見交換した。要請は各町村の臨時議会終了後、月内に実施する予定。
 会議後、仲間一金武町長は「3町村の観光施設や繁華街に多くの米軍関係者が出入りしていたので、不安に思う住民も多い。情報開示やPCR検査の徹底を求め、住民の安心確保につなげたい」と述べた。
 県と基地所在市町村でつくる県軍用地転用促進・基地問題協議会(軍転協)も15日に上京して政府に米軍基地内でのコロナ感染拡大に関する情報提供を求める方針。