【熱闘・高校野球】車いすから仲間支える(7月11日1回戦)


この記事を書いた人 Avatar photo 嶋野 雅明
仲間が安打を放ち、スタンドから称賛の拍手を送る具志川商の山城来=11日、北谷町のアグレスタジアム北谷

 4日に開幕した「2020県高校野球夏季大会」(沖縄県高野連主催)で、躍動し、伸び伸びとプレーする選手たちの表情を切り取る。

 具志川商6―3北谷

 一塁側の具志川商のスタンドで仲間のプレーに一喜一憂する車いす姿の選手がいた。生まれつきの脳性まひで両足に障がいがある2年生部員の山城来(らい)だ。「みんなが汗を流し、頑張っている姿が楽しい」。安打が飛び出したり、アウトを奪ったりする度、うれしそうに拍手を送っていた。

 小学校低学年の頃に高校野球を観戦し、球児の全力プレーのとりこに。小学5年で入ったうるま市の少年野球チームでは走塁コーチャーやスコアの記録係を担った。大の阪神ファン。「練習中、スイングを見て『体の開きが早い』とか細かい評価を言ってくれる」と喜舎場正太監督もうなるほどの野球通だ。

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