FC琉球 健闘もドロー 長崎に1-1 悔やまれる前半の失点


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琉球-長崎 後半25分、素早い動きで前に出て同点弾となるシュートにいく琉球の池田廉=15日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(喜瀨守昭撮影)

 サッカー明治安田J2は15日、各地で第5節を行い、FC琉球はV・ファーレン長崎と、タピック県総ひやごんスタジアムで戦い1―1で引き分けた。3敗2分けで勝ち点2。22位で最下位となった。首位相手に健闘したが、今季初勝利は飾れなかった。次戦は18日午後7時から、山口県の維新みらいふスタジアムでレノファ山口FCと戦う。

 大雨が降りしきる後半25分。中盤から田中恵太がグラウンダーで中央に縦パスを入れると、小泉佳穂がスルーして、ゴール前に走り込んだ池田廉が直接ゴール右端に流し込んだ。「集中していた」と冷静にGKの動きを見てJ初ゴールを決めた。

 前節の徳島戦で残った守備の判断ミスからの失点という課題の修正はできていた。J2屈指の選手層を誇る長崎がボールを支配した前半。ラインを下げて数的優位を作り、シュートは得点につながったセットプレーからの攻撃のみに押さえ込み1失点で守り通した。

 長崎の運動量が落ちた後半、阿部拓馬の交代を機にボールが効果的に回りだし一気に攻勢を仕掛け、同点に追い付いた後も敵陣を脅かした。しかし追加点までは至らず、勝ちきることはできなかった。上原慎也は「アグレッシブに前に行けた時間を増やしたい」と次戦での活躍を誓った。

 樋口監督は「ボールを持たれるというより、持たせていた」と高い集中力で守った選手らを一定評価した。それだけにセットプレーからの失点は惜しかった。ただ守りが機能した一方で前半は先発出場した前線の上原と守備ラインの距離が空いて攻撃につながらない課題も残った。 (古川峻)